アクションカムが欲しい!けどGoProのような高価なモノから数千円の安価なモノまでラインナップが多すぎる!一体何が違うのか!?
そんなお悩みの参考として、激安中華製アクションカムと有名メーカーのアクションカムとの比較が本記事になります。特にロードバイクにマウントしての撮影を通してレビューしているため、自転車もしくは似たようなスポーツアクティビティで使ってみたいという方は参考になると思います。
結論から言うと、スポーツなど振動が多い場面で使う予定なら断然Osom Action(もしくはGoPro)のような強力な振動抑制機能のついた機種がオススメです!
比較するのは次の2製品です。
一つ目はDBPOWERのアクションカム。DBPOWERは会社名で、中国の会社のようです。ここ数年増加傾向にある「商品名欄に機能がズラズラ書かれて、やたらレビューが多くて高評価ばかり」な、所謂廉価中華製品です。記事執筆時点(20200502)で632のレビューで☆4.1となっています。う~ん。
にも関わらずこの商品を買ったのは、
「何となくアクションカムを使ってみたいけど、どれくらい使うか分からない」
というやりたいことが不明瞭な段階だったため、勉強代と割り切り買ってみたのが理由です。価格は6,000円。1080p・60FPSに対応しているようなので通常撮影であれば問題ないでしょう。
※余談ですが、説明によると4K撮影可となっていますが、この4Kというのは1080pを無理やり拡張して達成していると思われる。という記事が購入当時ありました。現在は見つかりませんが、価格を考えると4Kを期待するモノではないでしょうね。
二つ目はDJIのOsomo Actionです。DJIも中国企業ですが、こちらはドローン業界で非常に有名なメーカーで、2年程前にリリースされたOsomo Acitonはメーカー初のアクションカムでありながらGoProキラーであると、それこを山のようにブログやYouTubeで紹介されています。
実際、それらの情報元を信じるならば確かにGoProを遜色無い性能で、どちらを選ぶかは画の色合いや画角、外観などによるでしょう。そのあたりはググればいくらでも情報が出てくるのでそちらを参考にしてみてください。
私がこれを購入した理由はズバリ「安かったから」。
2020年3月から4月12日のイースターまで割引販売されており、私は35,000円で購入しました。性能面で言うと前面にも液晶がある点が気に入りました。
以上2つのアクションカムを自転車にマウントし、比較してみました。
・同じ自転車(ロードバイク)
・同じコース
・同じマウント箇所(ハンドル中央部)
・1080p、60FPS設定
なお、取り付けは以下のようなマウントを用いてロードバイクのハンドル中央部に固定する方法で行います。
ついでに、下記のようにハンドルの上と下それぞれがどんな映りになるかも見てみましょう。
・画質(画角・色合い)
・ブレ
・音質
・電池の持ち
比較するのは上記の点についてです。
DBPOWERを使ってきた所感からすると、ブレと電池の持ちで大きな違いがみられると思います。
動画を見て頂ければ一目瞭然ですが、ブレの影響が非常に異なります。DBPOWERの方は比較的整備された路面であっても明らかに画面が振動しています。少し凹凸のある路面では視聴に耐えられない程です。動画に載せた場所はかなり整備された場所でして、ここでこれくらい振動するとなると、サーキットのような場所で慎重に走らない限り振動を抑えるのは難しいでしょう。あとはマウント方法をジンバル付きのものに変更するとか。とは言えジンバルは高価ですし、構造的に衝撃に弱く、アクティブな使い方にはむいていません。
一方のOsomo Actionでは、同じ場所を走っているのか疑わしい程振動がありません。凹凸のある場所であっても見づらさを感じさせないのは流石ドローンメーカーの製品だけあります。
画質には、振動程明確な違いはありません。勿論Osom Actionの方が良いですが。しいて挙げるなら彩度(鮮やかさ)の違いでしょうか?Osom Actionの方が青・緑共に発色が鮮やかで、空や植物の色が強く出ています。また、一時停止してみると路肩の柵の描画がOsom Actionの方がくっきりしています。
風の音量もかなり異なります。
DBPOWERの方では音量調整をしていてもかなり風の音が大きく入っており、もし話しながら走ったとしても音声は聞き取りづらいものになったと思います。一方でOsom Actionの方では風の音は強くなく、視聴していても気に障る事はなさそうです。
ただ、撮影時の環境だとDBPOWER撮影時は向かい風でOsom Action撮影時は追い風というように状況が異なっていました。そのため、今回の検証だけでは
「Osom Actionの方が風の音を防げる」
とは言えなさそうです。
この辺りは改めて検証したいと思います。可能性としては
・どちらも同じ
・Osom Actionは風の音を是正できる
・Osom Actionは全体的に録音音量が小さい
のいずれかでしょう。
Osom Actionには「風ノイズ低減」機能があり、これをONにしていたので機能が働いたのだと思いますが…今度はONとOFFで比較してみたいですね。
バッテリーの表示は内部でどうなっているのか(細かく表示しているのか、大きな区切りで表示しているのか)はメーカーによって異なるため単純な比較はできませんが、撮影終了時点でみると
DBPOWER:残量2割程度(50分の撮影)
Osom Action:残量5割程度(50分の撮影)
となっていました。これだけみるとOsom Actionの方が電池の持ちがよさそうです。照度などはデフォルト設定のまま使用したので、この程度であれば優秀と言えるでしょう。まあ予備バッテリーは必須ですが。
ということで、
激安中華製アクションカム(Osom Action)
DJIアクションカム(Osom Action)
を自転車にマウントして撮影し、比較してみました。
思いのほか振動の影響の違いが大きいため、自転車に限らずスノーボードなどアクティブなスポーツで使ってみたい方はOsom ActionやGoProなど振動抑制機能のある(つまり高価な)アクションカムを購入された方が幸せになれそうです。