本記事はなかなか良いプラグ一体型のモバイルバッテリーを見つけられたよ!
という話です。
モバイルバッテリーを探している方、特に「バッテリーの充電忘れ」と「ケーブル忘れ」にお悩みの方は是非参考にしてください。
・プラグ一体型のモバイルバッテリー「SMARTCOBY Ex03」をレビュー
・「バッテリーの充電忘れ」と「ケーブル忘れ」を解消してくれる製品
・別ケーブルも使えるため充電しながらでも取り回しOK
・薄型軽量のため持ち運びにもよし
いまや必需品となったモバイルバッテリー。
しかし肝心のバッテリー自体が充電できていない。そんな事態を回避できるプラグ一体型バッテリーは、通常時はコンセントに刺しっぱなしでそこから充電。外出時はコンセントから抜いてバッグにIN。という使い方ができるため長らく愛用していました。
そんな愛用品ですが、ある日突然充電できない事態に!
朝まで充電できていたのに!?と諸々実験してみたところ、
「コンセントに刺さっていれば充電できるが、バッテリー単体では充電できない」という状態になっていることが分かりました。これではただ嵩張るだけの充電器に過ぎません。
ということで、本記事ではそんな
使えなくなったプラグ一体型のモバイルバッテリーの紹介
と
新たに購入したプラグ一体型モバイルバッテリーのレビューをしていきます。
今まで愛用していたモバイルバッテリーはAnker製の「PowerCore Fusion 10000」です。
モバイルバッテリーといえばAnker。と言えるほど知名度の高いメーカーですね。
20WまでのPD充電にも対応した便利な製品でしたが、2年3ヶ月程度でモバイルバッテリーとしての機能がお亡くなりに。。
先述の通り「コンセントに刺さっていれば充電できるが、バッテリー単体では充電できない」という状態になってしまいましたが、こんな壊れ方するものなのですね。普段はベッド脇のコンセントに刺しっぱなしで、そこから枕元へケーブルを伸ばしていたため、いざ持ち出そうとなるまで破損に気づけませんでした。
ちなみに、同じくAnker製の10000mAhモバイルバッテリーを8年以上愛用していますが、こちらは今でも現役バリバリです。
こちらはUSB接続で充電するタイプなので、やはり常にコンセントから充電する構造が破損に影響したと予想しています。
新しく購入したのはCIOの「SMARTCOBY Ex03」です。
こちらはクラウドファンディングサイトの「Makuake」で見つけた新製品で、応援期間終了日にギリギリ購入が間に合いました。
製品の詳細は後述しますが、プラグ一体型ながら「充電時の完全パススルー機能搭載」に期待して購入しました。
ちなみにCIOは日本メーカーで、モバイルバッテリーなどのガジェット類を作っているようです。
購入の決め手にもなった本製品の特徴は以下の点です。
- 薄型軽量デザイン
- プラグ一体型のモバイルバッテリー(完全パススルー機能搭載)
- 付属ケーブルあり(脱着可能)
- 30WまでのPD充電対応
特徴の1つ目は薄型軽量デザイン。厚さは約20mmで長辺も11cm程度のためプラグ一体型としてはかなり小型です。重さも220g程度と比較的軽い方ではないでしょうか。
壁のコンセントに刺した際の出っ張り最小化と、重さでプラグが抜けてしまうことを防ぐための軽量化がコンセプトとのことです。確かにAnkerのものは下に傾いていたので嬉しいポイントです。また持ち歩きを考えると、多少の大きさはあっても薄い作りだとバッグ内のポケットに入れやすいので助かりますね。
ちなみに手持ちのモバイルバッテリーの実測値は以下のようになります。
[CIO] SMARTCOBY Ex03 | [Anker] プラグ一体型 | [Anker] 通常バッテリー | |
---|---|---|---|
サイズ(mm) | 65×113×22 | 80×80×35 | 62×90×20 |
質量(g) | 225 | 276 | 180 |
プラグがあるため軽量化には限界があると思いますが、それでもAnkerのプラグ一体型に比べ50g程度軽量化しているので持ってみるとその軽さを実感できます。厚みも10mm程薄くなったので携帯性はグッとアップしました。
2つ目の特徴はプラグ一体型のモバイルバッテリーであること。
まあこれはそういった商品を探していたので当然ですが、重要なのは「完全パススルー機能」を搭載していること。
コンセントに挿したままにしていても、バッテリーの劣化を抑止する「完全パススルー機能」を搭載。
完全パススルーとは、モバイルバッテリーの充電量が100%になるとバッテリーセルからの電力供給回路をカットし、デバイス側にだけ電力を供給する仕組みです。(販売サイトより引用)
プラグ一体型を購入する上で一番の懸念点は、今回のAnkerと同じように充電機能が破損すること。この機能を搭載したガジェットを使ったことはありませんが、機能紹介の記述に期待しています。破損したAnkerが2年程度でしたのでまずはそれ以上の保ちを期待したいところです。
3つ目はケーブルが付属し、さらに脱着可能である点。
モバイルバッテリーの2大あるあるは
「モバイルバッテリーの充電忘れ」と「充電するためのケーブルがない」
だと思いますが私はどちらもやらかしたことがあります笑
本製品は前者はプラグ一体型にすることで、後者はケーブルを付属させることで解消しているのが素晴らしいですね。
特に付属ケーブルを”脱着可能”にすることで「断線して邪魔なヒモになる」ことが無いのがいいですね。メーカーによると付属ケーブルの交換品も発売予定とのことで念が入っています。
さらに別途Type-Cポートが設けられているお陰で「付属ケーブルじゃ長さが足りない!」という事態にならないのも分かってるじゃん!と膝を叩くポイントです。
新幹線や高速バスなど長時間の移動時にはスマホを使いがちですが、車載のコンセントは大体足元などにあって使い勝手が悪いんですよね。そんなときでも本製品を長いケーブルと一緒に使えば、移動時間も到着後も充電量を気にせず行動できて素晴らしいです。
ちなみに、付属ケーブルと合わせて同時に2台まで充電が可能です。
PD充電(Power Delivery)、いわゆるい急速充電にも対応しています。
最新のPD規格では最大240Wまでの電力供給が可能だそうですが、今流通している製品の最大はノートPCなどで採用されている100Wでしょうか?本製品は30Wまで対応しているため2024年時点であれば大半のスマホが上限電力できそうです。
私の求めるポイントをほとんど網羅している本製品ですが、気になる点もわずかにあります。
付属ケーブルがあり、別ケーブルを使うこともできる!というのは大きなメリットですが、別ケーブルを使う際には付属ケーブルが邪魔になります。
基本的に床付近にあるコンセントに「直挿しして使う」ことをコンセプトにするなら、家での使用時は長い別ケーブルを使うことになると思います。しかし別ケーブル用のポートは付属ケーブルを伸ばしきらないと刺せない配置になっているため、伸ばしきったケーブルがぶらんと垂れてしまいます。
付属ケーブルとは異なる面や、同じ面だとしても1辺だけ外せば刺せる構造になっていればより良かったです。
タコ足配線での干渉も気になります。
「コンセントにピタっと刺せる」という構造上プラグと垂直方向のサイズが大きく、タコ足配線などで使おうとすると他のプラグと干渉しそうです。これはコンセプトとトレードオフの関係性なので如何ともしがたいですが、注意が必要です。
参考までにプラグ周囲の大きさを載せておきます。
プラグから上:15mm
プラグから横:25mm
プラグから下:92mm
高性能化の煽りを受けてどのガジェットも軒並み大容量バッテリーを積んでいる現状では、8000mAhという容量はちょっと心許ないです。大半のスマホは2回の満充電はできないのではないでしょうか?
10000mAhなど、もう一声欲しかったのが本音ですがそのために折角の軽量化や薄型化が損なわれるのは避けてほしいところなのでこのあたりが落とし所でしょうか。
充電残量を%表示してくれるのも本製品の嬉しいところですが、この表示は充電中常時点灯になります。
これの何が不便かというと枕元などで充電しているとそこそこ眩しいということです。光量としては大したことありませんが、真っ暗な部屋で寝る人にとっては地味に煩わしい明るさだと思います。
気になる方は視界に入らないよう配置を工夫するか、何かしらで覆ってしまったほうがよいでしょう。
「SMARTCOBY Ex03」は、モバイルバッテリーの課題である「モバイルバッテリーの充電忘れ」と「充電するためのケーブルがない」の2つに答えつつ、パススルー機能、別ケーブルの利用、PD充電、などまさにかゆいところに手が届く「分かっている」製品です。
新製品のため2024年12月時点で実売6500円と定価ではありますが、かなりオススメの製品です。