製造終了したMA900のイヤーパッドを互換品に交換した話

本記事は、生産終了したヘッドホンMDR-MA900のイヤーパッドを海外サイトで購入した互換品に変えたら使い心地が良くなったよ!というお話です。MA900を愛用している方は参考になさってください。

要約

・AliExpressで購入した互換品が安価(1000円以下)でクッション性よし
・音質面の変化は少ない
・頭部の大きい人には不向きかも
・合皮のような素材感のため夏場には気になる人がいるかも

MDR-MA900は最近では珍しくなりつつある開放型(ハウジング部分がメッシュ構造で音漏れする構造)、しかもフルオープンという変わったSonyのヘッドホンです。非常に軽量(195g)で長い時間使用していられる逸品ですが、2012年発売ということもあり、製品自体だけでなく純正のイヤーパッドも生産終了しています。私も10年以上愛用していますが流石にパッドがへたってしまい、数時間かけていると耳が痛くなるようになりました。互換品を探したのですが、Amazonなど国内ECサイトで見つけられなかった(2024/1時点)ため、思い切ってAliExpress(中国のECサイト、アリババグループ系)にて互換品を買ってみました。

商品内容

それがこちら↑です。
商品名も何もありませんが、説明欄に「MDR-MA900」と書かれています。記事執筆時(2024/2/2)では926円となっていますが、私が購入した際は885円。そこに送料として665円の計1500円でした。この価格なら装着出来なかったとしても諦めがつくと思い、購入してみました。注文から到着までは8日ほどと思いの外早かったです。

ジップロックに入って発送

包装はジップロックに入った商品がレターパックに入った簡易なものでした。特に傷や汚れは見当たらず、安価で壊れるようなものではないので良しとしましょう。

イヤーパッドのハウジング側

純正品がメッシュなのに対して互換品は合皮のような素材で通気性はなさそうです。ハウジング側には薄いメッシュがあります。
写真のようにヘッドホンの溝に入れる部分が裏側にあります。

←純正品(経年10年以上) 互換品→

パッド部分は純正品(10年以上利用)が5mm程度なのに対して互換品は2cm程あり、かなり肉厚になっています。ムニムニ触感で、押してもすぐ戻ります。その分重みは増すでしょうが誤差の範囲です。

←純正品(経年10年以上) 互換品→

MDR-MA900に装着してみるとこんな感じ。明らかに厚みが異なります。

使用感

装着感

肝心な使用感ですが、クッション性がかなり向上したため長時間使用が苦でなくなりました。具体的には7時間程度つけっぱなしでも耳が痛くならず、使用し続けられます。一方でクッション厚が5mm→20mmと格段に厚くなったため、今までよりもスライダーを伸ばす必要があります。現在既にめい一杯伸ばしている方は避けたほうがよいでしょう。

音質面

音質面では、音の広がり具合は若干狭くなったような気がしなくもない…といった感じです。元々MA900はハウジングを密閉していない作りであるため、イヤーパッドを変えた程度では音漏れも外音もガンガン聞こえます。とはいえ、メッシュから合皮と通気性が悪くなっていることは間違いないので狭くなったように感じる面もあります。ながら聞きなら気になりませんし、明確に低音が強くなった!ということはありませんので、音質の変化はそこまで心配しなくてもよいと思います。

その他

この商品一番の難点はヘッドホンへ装着させるのが非常に大変だ。という点です。
経がかなりギリギリのサイズで作られており、溝にはめる部分も狭いため、手の平全体で抑えながら少しずつはめていく必要があり、結構苦労します。

まとめ

MDR-MA900は開放型の軽量モデルと言うことで、私は主に自宅での動画視聴やゲームしながらのDiscord会話に利用しています。どちらもながら聞きでの長時間使用のため、交換により耳が痛くならなくなったのは非常にありがたいです。
MA900を利用されている方、特に同じような利用をされている方はこちらのイヤーパッドを検討してみては如何でしょうか?